毎年東京ドームで開催されるテーブルウェア・フェスティバル。
このフェスティバルには、テーブルコーディネートのコンテストがあり今年も応募される方がたくさんいらっしゃると思います。
こちらは先輩方のすっばらしい作品たち↓
私も2019年のコンテストに参加した一人です。

そして、コンテストの作品をつくる時、結構悩んだ一人。
これからチャレンジする方へ少しでもヒントになれば……と、当時を振り返りつつ作品作りのポイントをまとめました。長い間向き合っているとどうしてもブレてしまうことがあります。なので “ブレないコンセプト”としてご紹介します。
それでは、どーぞ!
コンセプトを考える順番
何から決めたらいいか分からないのがスタートだと思います。
なので決めていく順番をリストアップしました。
ガチガチに決めようとせず、なんとなーくイメージする感じで行きましょう〜。
まずはこれ
1. 全体のイメージ・方向性を探す
まずは、全体のイメージ・方向性を探すところから。
テーブルのコーディネートを考えるのが本当ですが、いきなりだと想像しづらいので
から想像します。
自分の「得意」からできるだけ離れないことがポイントです。
例えば……
など。
普段自分が好きでよく知っているジャンルの方が、知らないジャンルのものより得意なハズ。なので知っているジャンルから離れないで想像しましょう。
ファッションとお料理から探してみると……
ファッション
どんなスタイルのファッションが好き(得意)ですか?
または、普段のスタイルと近いのは何系でしょうか?
・キレイ目?
・それとも、フリフリのかわいい系?
・ボーイッシュなスポーツ系?
お料理
どんなお料理がスキ(得意)ですか?
または、普段何系をよく作りますか(食べますか)?
・和食?
・フレンチ?
・中華?
・エスニック?
となったとします。
そうするとテーブルのイメージは、エレガント系の和モダン系かな……となんとなく全体の方向性が見えてきます。
自分の得意な(好きな)モノで考えていった方が楽しいし、力も入れやすいですし、あと、コンテスト後もできるだけ使用したいですよね!? 好きなものを準備した方がいいですよね!?
私の場合は、
・ファッション → カジュアル系
・お料理 → 野菜が好き
なのでテーブル全体のイメージは「カジュアル + ナチュラル系」でいこうかなーと想像しました。
2. イメージを具体的に

次は、好きなイメージを具体的にします。
とにかく画像収集
1で決めた全体のイメージを頭に浮かべながら画像をひたすら検索、または、集めます。
パソコンで探す場合は、デスクトップに保存します。
パソコンを使わない場合は、ケータイで写真を撮りためます。
検索に使用したサイトやモノ達↓
ジャンルも様々でOK。
とにかく「いい!」と思ったものを集めます。ある程度集まったら、全体を眺めます。その時できればプリントアウトしたものの方がいいです。
現実的に可能か否かで絞りこみ
次は現実的に絞り込んでいきます。集めたものの中から
これらを意識して、画像をさらに絞ります。
「やっぱり捨てきれない」「いいな〜」と思う画像は “気になっている” ということなので、とっておきましょう。こころの声を大切に♡
現実的に意識して絞った画像を改めて眺めます。
1で決めた全体のイメージの文字を画像として集めることで、具体的なイメージにします。
私の場合、1.カジュアル + ナチュラル系 から選ばれた画像はこんな感じでした↓

画像を選ぶと、持って行きたい方向性に何を使ったら近づくかのヒントが分かります。
次は誰と食事をしたいかを考えます。
3. テーブルに座る人たちを決める
次に、テーブルに座る人たちを決めます。
私は、“デザイナー仲間”にしました。
「得意なところから離れない」で考えた時、職業に関連している、同僚や仲間と食卓を囲む設定がスムーズでした。
もし自分がお母さんなら“子供達や家族のため”と設定するのも良さそう。ありきたりじゃない?……と感じたら、他のことで差別化してみるのも良いでしょう。
例えば、家族。
「家族」だと家の中のテーブルをイメージしがちですが「夏のグランピングキャンプ」と場所を変えてみたり、時間帯を変えても良さそうです。昼と夜でも全然印象変わりますね。
大枠は、自分の得意なところから離れず、他を少し変化させるだけで差別化はできちゃうと思います。全部頑張ってしまうと大変なので、まずはしっかりとした大枠を決めましょう。大枠さえしっかりしていれば、ブレにくくなると思います。
次で最後!
4. キーワードをまとめ5W1Hにゆるく当てはめる
今まで出てきたものをまとめてみましょう。
私の場合だと……
そして、ゆるーく5W1H(※1)に当てはめてみます。ちゃんとはめようとすると、頭が混乱するのでしっかり決めるのは後回しに。
※1 5W1Hとは?下記の6つの要素をまとめた、情報伝達のポイントのこと。
いつ(When)/どこで(Where)/誰が(Who)/何を(What)/なぜ(Why)/どのように(How)
友人と約束を決めるくらいラクな感じで、いつ、どこで、何時スタートー? 誰呼ぶー? みたいなイメージで設定をザックリ決めます。私の場合こうなりました↓
デザイナー仲間とアトリエ的な場所(植物たくさんあるような)で
体に優しい食事をする。
いかがでしょうか?
こちらは完成したテーブルです。
グリーン多め、レンガ風の背景でアトリエ?個人事務所みたいな場所で瓶詰めの野菜など身体に優しい食事を仲間と楽しむ……的な感じになりました。
準備中から開催当日までの様子
最後に
コンセプトをきっちり決めて、その通りに準備するのは実際には難しいです。お財布事情もありますし(笑)でも、ある程度決めておくと無駄な失費が減り、力を入れたいところに時間をかけることができます。
また、コンテストには毎年テーマがあります。
そのテーマに沿って作品を提出しなければ審査から落ちてしまうので気をつけてください。
コンセプトを考え始めるときは、できるだけ頭を柔らかくして(難しいけど!)一番最後に、5W1Hやテーマに近づけていくとまとまりやすいと思います。
振り返った今だから思う考え方かもしれません。当時は先輩方にアドバイスいただいたり、友人や家族に協力してもらったり……余計な買い物もたくさん!(笑)。
この考え方が誰にでも当てはまる訳ではありませんが、少しでもブレないコンセプト作りのヒントになったら嬉しく思います。
それでは、また!
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